目は加齢による影響が最も出やすいパーツ。その原因は、重力の影響で目の周りの筋肉が落ち、皮膚が伸びてしまうことで、化粧品では解決できない“目の下のたるみ”を招いてしまうことにあります。伸びてしまった余分な皮膚を取り除けば、たるみが改善されます。
『目の下のたるみ取り』の手術では、下のまつ毛の生え際で目の下のたるみを切除して縫い合わせることで、ハリのある肌へと修正していきます。目の周りは皮膚が薄い分、傷口の治りがきれいに仕上がります。
会社や学校などでダウンタイムが取れない方には、片目の手術後に眼帯をして腫れが引いた後にもう片方の目の手術をする、柔軟な対応もできます。

術中も術後も快適に

点眼薬とクリームによる麻酔、そして極細の針による注射で局所麻酔をしますので、術中の痛みは少なくて済みます。たるみだけでなく脂肪も取る必要がある場合は、同時に取ります。縫合は特殊な極細糸を使用して行うので、傷跡が目立たず仕上がりはとても自然。術後の腫れや痛みもわずかで、手術当日からシャワーもOKです。

手術後は、痛み止めの内服薬などを処方しています。

処方する痛み止めの種類とよくある質問

美容整形手術後の自宅疼痛管理

麻酔クリーム

麻酔クリーム

麻酔クリームを塗る様子

麻酔クリームを塗る様子

こんなお悩みをお持ちの方へ

  1. 目の下がたるんで、老けて見られる。疲れているように見られる
  2. 目袋を取りたい
  3. 目の下のふくらみがくまのように見られる
  4. 適切な効果を望んでいる
※目の手術診察風景

※施術方法や施術の流れに関しましては、患者様ごとにあわせて執り行いますので、各院・各医師により異なります。予めご了承ください。
※ホームページ上で掲載されている価格は税込表示となっております。
※当院で行う治療行為は保険診療適応外の自由診療になります。

目の下のたるみ取り手術の術式について(高須幹弥の場合)

目の下のたるみ取り手術の術式について(高須幹弥の場合)

目の下のたるみ取り手術の術式について(高須幹弥の場合)解説させていただきます。

まぶた、眼球の解剖の断面図

1. 局所麻酔注射

切開する皮膚、たるみのある範囲全体に、極細の注射針で局所麻酔の注射をします。

手術前。

切開する皮膚、たるみのある範囲全体に、極細の注射針で局所麻酔の注射をします。

Point

  1. 麻酔クリームを塗ってから極細の注射針で麻酔するので、それほど痛くはありません。

切開する皮膚、たるみのある範囲に、極細の注射針で局所麻酔の注射をする。

2. 皮膚切開

目頭側から目尻側まで、まつ毛の生え際よりギリギリ下を切開する。

まつ毛の生え際よりギリギリ下を、目頭側から目尻側まで切開します。
涙袋の膨らみがなくならないように、瞼板上の眼輪筋を残し、ステップ状に眼窩隔膜までアプローチします。
この部分の傷跡は、術後、ほとんどわからなくなります。

まつ毛の生え際ギリギリ下の皮膚を切開し、涙袋の膨らみがなくならないように、瞼板上の眼輪筋を残し、ステップ状に眼窩隔膜までアプローチする。

3. 眼窩内脂肪の除去or移動

目の下の眼窩内脂肪が余分に余っている場合は、眼窩隔膜を切開して、眼窩内脂肪を除去します。

目の下の眼窩内脂肪が余分に余っている場合は、眼窩隔膜を切開し、眼窩内脂肪を切除する。

断面図

眼窩隔膜を切開し、余分な眼窩内脂肪を切除する。

Point:ハムラ法を行う場合

眼窩内脂肪を下に移動させ、窪みや溝が眼窩内脂肪で埋まるように、眼窩隔膜を眼窩骨膜に縫合する。

眼窩内脂肪が余分に余っておらず、下まぶたの下の部分に窪みや溝がある場合は、ハムラ法に準じて、眼窩内脂肪を下に移動させ、窪みや溝が眼窩内脂肪で埋まるように、眼窩隔膜を眼窩骨膜に縫合します。

断面図

窪みや溝が眼窩内脂肪で埋まるように、眼窩内脂肪を下に移動させ、眼窩隔膜を眼窩骨膜に縫合する(ハムラ法)。

眼窩内脂肪が余分に余っていて、なおかつ、下まぶたの下の部分に窪みや溝がある場合は、眼窩内脂肪を適量切除し、ハムラ法に準じて、眼窩内脂肪を下に移動させ、窪みや溝が眼窩内脂肪で埋まるように、眼窩隔膜を眼窩骨膜に縫合します。

ハムラ法を行うか、眼窩内脂肪を切除するのみでハムラ法までは行わないかは、手術前の診察で決定します。

4. 皮膚切除

余分な皮膚をスーパーカット鋏刀で切除。

余分な皮膚をスーパーカット鋏刀で切除します。

Point

  1. 皮膚を切除し過ぎると、術後に外反(粘膜が見えて、アカンベーの状態になること)したり、下三白眼になるなどのリスクがあるため、必要最小限の皮膚切除に止めます。

5. 眼輪筋弁の吊り上げ固定

必要に応じて、眼輪筋弁を作成し、吸収糸で眼窩骨膜に縫合固定する。

必要に応じて眼輪筋弁を作成し、吸収糸(溶ける糸)で眼窩骨膜に縫合固定します。

Point

  1. 吸収糸で縫合しても、吸収されたあと、癒着によって、固定の効果は永続します。

6. 皮膚縫合

細い青色透明ナイロン糸で丁寧に皮膚縫合し、手術終了。

細い青色透明ナイロン糸で丁寧に皮膚縫合し、手術終了です。
抜糸してしばらくすると、傷跡はほとんどわからなくなります。

抜糸してしばらくすると、傷跡はほとんどわからなくなる。

施術の流れ

当院ではお客様がご納得いくまでカウンセリングを行い、施術後のアフターケアもしっかりとサポートさせていただきます。

高須のこだわり

  • 適切な注射針のみを使用

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    当院の手術の際の局所麻酔注射、ヒアルロン酸注射の際の注射針には、国産のテルモ針、エンジェルニードルなどを使用しています。

    一般的に、注射針は、より細く、より切れの良いほうが痛みが少なくなっています。当院で使用している注射針は、細さと切れ味を追及した選ばれた注射針。針を刺す際の痛みが少なく、少しでも患者様の苦痛を少なくするために最善の努力をしています。

    高須クリニックの注射針の特徴
    ①針の細さ

    注射をするときの痛みは、一般的に、細い注射針ほうが少なく、太い注射針のほうが痛みが強くなります。それは、皮膚や粘膜に注射する際、注射針で皮膚や粘膜の表面に小さな穴を空け、針先が中に入っていくからです。当然、細い針のほうが表面を傷つけるダメージが少なく、痛みが少なくなります。

    しかしながら、注射する部位によっては、あまりに細すぎる注射針を使用すると、針が皮膚の硬さに負けてしまい、刺さらない場合も。当院では様々なG(ゲージ)※の注射針を取り揃えており、皮膚の硬さに負けない硬さの注射針で、細いものでは30~34G(ゲージ)※のものをご用意しています。

    注射する部位によって使用する針を替え、少しでも患者様の痛みが少なくなるように努力しています。

    ※G(ゲージ):注射針の太さの単位。 数字が大きいほど細くなります。

    ②針の外径に対して内径が大きい

    当院では、針の外径に対して内径の大きい注射針を使用。
    麻酔液やヒアルロン酸、などを注射する際、薬液は注射針の内腔を通過して注入されます。

    外径に対して内径が大きい注射針のほうが、薬液が内腔を通過する時の圧力に対する外径の太さが細いため、その分、細い針を使用することができます。結果的に患者様の痛みが少なくなります。

    一般的な注射針。内腔が小さい。外径に対して内径が大きい注射針。内腔が大きいため、その分外径が小さくなり、刺すときの痛みが少なくなる。
    ③針の切れ味が鋭い

    当院では切れ味の鋭い注射針を使用。
    切れ味が鋭い注射針は、皮膚や粘膜を貫く際、抵抗が少なくスムーズに針が入っていくため、痛みが少なくなります。

    ④様々な長さの注射針を取り揃えている

    一般的に、薬液を注入する際、浅い層に注入する場合は短い注射針を用い、深い層に注入する際は長い注射針を用います。
    当院でも同じように、皮膚の狭い範囲に注入する際には短い注射針を用い、広い範囲に注入する際には長い注射針を用いて注射を行っています。

    特に、広い範囲に注入する場合、短い注射針で行うと、何回も針を刺すことになってしまい、その分、患者様の痛みが強くなります。そのため、広い範囲に注入時には、少しでも痛みを軽減させるために専用の長いカテラン針などを使用しています。

  • 手術後、注射後などの腫れを引かせる漢方薬「治打撲一方」について

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    当院では、手術後や注射後などの腫れを早く引かせる漢方薬「治打撲一方(ヂダボクイッポウ)」を常備しております。
    治打撲一方は、元来、その名が示すよう、打撲の治療に用いる内服薬であり、江戸時代中期の医者香川修庵によって考えられた薬です。
    患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげる効果があります。
    打撲以外にも、外科手術後の腫れや痛みに対しても一般的に使われており、美容整形の手術や注射などの後にも使用することができます。

    【治打撲一方の成分】

    漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。

    治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。

    ・桂皮(ケイヒ): クスノキ科カツラの木の樹皮を乾燥させたもの。薬効は、体を温め、痛みを止め、血行を改善する作用があります。

    ・川芎(センキュウ): セリ科センキュウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環をよくし、痛みを止める作用があります。

    ・川骨(センコツ): スイレン科コウホネの根茎を乾燥させたもの。薬効は、血液循環と水分の循環をよくし、内出血を治す作用があります。

    ・甘草(カンゾウ): マメ科カンゾウの根を乾燥させたもの。薬効は、消化を整え、痛みを止める作用があります。

    ・大黄(ダイオウ): タデ科ダイオウの根茎を乾燥させたもの。薬効は、便通をよくし、血行を改善する作用があります。

    ・丁子(チョウジ): フトモモ科チョウジノキの蕾。薬効は、腹を温め、痛みを止める作用があります。

    ・撲樕(ボクソク): ブナ科クヌギの樹皮を乾燥させたもの。薬効は、皮膚の排膿を促す作用があります。

    桂皮と丁子は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。
    大黄と樸樕には収斂作用があり、熱や腫れを冷ます効果が期待できます。
    そのほか、血液循環をよくする川芎、止血作用の川骨、緩和作用のある甘草などが配合されます。
    これらの成分が一緒に働くことで、相乗作用があり、よりよい効果を発揮します。

    用法

    通常、朝昼夕の3回、1包2.5gずつ、食前又は食間に経口服用します(1日3包内服するということです)。
    主に手術後の腫れの強い間に内服します(手術後3日~2週間程度のことが多いです)。
    手術、注射などの治療後に服用を希望される方に処方させていただきます。

    料金

    1包 : ¥110(税込)【全院】

  • 内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    高須クリニックでは、内出血を早く引かせる薬「ケラスキンクリーム」を常備しています。

    主成分は、ラクトフェリンをナノ脂質(リポソーム)に封入したもので、皮膚に浸透しやすく、お肌に優しいクリームです。
    ラクトフェリンとは、母乳・涙・汗・唾液などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質です。
    内出血は、赤血球中のヘモグロビンに含まれる鉄の色が大きな素ですが、ラクトフェリンは鉄と結合して排出する作用(鉄キレート作用)が非常に強く、内出血の色を早く消す効果があります。

    また、ラクトフェリンには抗炎症作用や、抗菌作用、抗酸化作用もあり、メタロプロテアーゼ(細胞外マトリックスを分解する酵素)に対するキレート作用もあります。
    サイトカインの過剰な産生を抑制し、炎症部位における白血球の過剰な動員および活性化を阻害する状態になり、内出血の回復に効果が期待されます。
    当院では、ヒアルロン酸などの注射による治療の際、極細の注射針を使用し、細心の注意をはらい、治療しているため、内出血は起こりにくいのですが、体質などの理由により、稀に起こってしまうことはあります。

    目元の手術やエイジングケア手術などでも内出血が生じてしまうことはあります。
    内出血が生じてしまうと、通常、治まるまでに1週間程度かかり、長い場合は2週間程度かかってしまうこともあります。
    その場合、ケラスキンクリームを用いることにより、早く内出血を引かせることができます。

    使用方法

    1日2回、患部の皮膚に塗布し、指で優しくマッサージします。
    1回につき約0.15ml使用しますが、部位によって適宜増減し、調整します。
    薬を塗布し、皮膚に吸収された後、メイクをしていただくことができます。
    手術後の縫合してある傷の部分にケラスキンを塗布することも可能です(抜糸する前の糸がついている傷に塗布することが可能ですが、糸がついている状態の傷にメイクすることは勧めていません)。

    料金

    5ml : ¥2,200(税込)【全院】

術前・術後の注意事項・アフターケア

施術時間30~60分程度
術後の通院1回
術後の腫れ強い腫れは約1~2週間(個人差あり)
カウンセリング当日の治療予約に空きがあれば可能
入院の必要性なし
麻酔点眼麻酔とクリーム麻酔と局所麻酔併用
シャワー当日より可能
洗髪当日より可能
メイク抜糸後より可能
  • 麻酔の注射、手術中、術後の痛みについて

    私(高須幹弥)の場合、手術前に麻酔の点眼薬(目薬)をし、目元の皮膚に麻酔クリームを塗ります。10分くらい経過すると、目元の感覚が鈍くなってきます。その後、デザインをし、手術部位を消毒して、局所麻酔の注射をします。
    麻酔の注射はわずかに痛いのですが、麻酔の点眼とクリームが効いているため、通常の痛みの半分くらいになります。
    また、高須クリニックでは麻酔の注射が極力痛くないように、局所麻酔液を人間の体内と同じPHになるようアルカリ緩衝液を混ぜ、極細の注射針で注入するようにしています。
    そのため、麻酔の注射は、皆さんが想像しているよりも痛くなく、手術後は、2~3時間で局所麻酔が切れてきて、徐々に痛みが出てきますが、それほど強い痛みではなく、わずかな痛みです。
    術後の痛みも想像しているよりも大したものではなく、ちょっとした切り傷、かすり傷程度のもので、「痛くて夜も眠れない」なんてことはないので、恐るるに足らずです。
    術後3日目くらいには、痛みはほとんどなくなっているか、気にならないくらいのわずかな痛みになっています。

  • 術後のアイシングについて

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    術後のアイシングについて目元の手術の後は、目元を適度に冷やしていただくと、冷やさなかったときに比べ、腫れが引くのが少し早くなります。必ず冷やさなければいけないわけではありませんが、冷やすことができれば冷やしていただくのが良いです。冷やした場合と冷やさなかった場合で、完全に腫れが引いた後の最終的な仕上がりに差が出ることはまずありません。

    冷やし方は、氷をビニール袋に入れた物やアイスノンなどをタオルなどでくるみ、目元に軽く押さえる程度に当てる感じで良いです。氷を直接皮膚に長時間当てると、凍傷になったり、血行障害を起こすことがあるので、必ずタオルなどでくるみ、冷たくなりすぎないようにしてください。自分の生活のペースに合わせ、1回数分~数十分を、休憩を挟みながら、1日数回程度冷やしていただけば良いです。

    特に手術当日~手術翌日(手術後1日目)は、温まったり、血行が良くなることにより、内出血を起こし易い時期なので、この期間に冷やすことが効果的です。

    手術後2~3日目辺りも炎症が強く、比較的腫れが出やすい時期なので、この期間に冷やすことも効果的です。

    手術後4~6日目くらいになると、強い炎症もないため、冷やしておくと、冷やさないのに比べて多少マシな程度の効果です。

    手術後7日目以降になると、もう冷やす意味はほとんどありません。冷やすことによって血行が悪くなる弊害のほうが大きくなることもあるので、冷やすことはお勧めしません。

    あとは、残りの腫れが引くまで、普段通りの生活をして、日にち薬で待つしかありません。

    時々、「温めたほうがいいですか?」とご質問される方がいらっしゃいますが、腰痛や肩凝りなどと異なり、手術後の患部を温めて血行を良くするメリットは特別ないと私(高須幹弥)は考えているため、私に関しては、積極的に温めることはお勧めしていません。

  • 術後のダウンタイムについて

    目元の皮膚を切開し、細い青色透明のナイロン糸で縫合した後、約1週間後(だいたい手術後6~8日目です)に抜糸をします。傷跡に糸がついている間はアイメイクすることはできませんが、抜糸した翌日からアイメイクすることができます。皮膚を切開する手術は、どんな手術でも、完全に腫れが引いて完成するのに、厳密にいうと約6ヶ月かかります。
    しかし、大きな腫れは、だいたい1~2週間で引くので、抜糸した後、アイメイクをしっかりすれば、腫れはそれほど目立たないことが多いです。そのため、アイメイクをしっかりする人は、1週間くらいの休みで手術することが多いです。
    ほとんどアイメイクをしない女性や男性に関しては、デザインなどによる術後の腫れの程度にもよりますが、1~2週間くらいの休みで手術する人が多いです。
    ただし、どのようなケースでも、人目を気にする人、気にしない人、ちょっとした腫れを気にする人、気にしない人がいます。あまり人目を気にしない人は、抜糸するまでの間、目元に糸がついている状態でも、眼鏡をすれば、至近距離(1m以内)でジロジロ見られなければ、かなりカモフラージュできるので、手術の翌日から仕事したり、学校に行く人もいます。
    美容整形したことが周囲にバレても構わない人、周囲に公言している人も、手術の翌日から仕事したり、学校に行く人はいらっしゃいます。多少目が腫れていても、目は見えるし、身体は動くので、腫れや周囲の目を気にしない人は、手術翌日からでも学校に行くことはできるし、仕事に行くことは可能です(ただし、激しい運動などは抜糸するまではやめてください)。

  • 術後の洗顔や洗髪、シャンプーについて

    皮膚を切開する目もとの手術は、切開した部分を細いナイロン糸で縫合し、約1週間後に抜糸をします。
    手術当日は傷跡を濡らさないようにしていただきます。洗顔する場合は、傷跡を濡らさないように、目もと以外の部位を上手に洗ってください(洗顔料、洗顔フォーム、石鹸を使っていただいてかまいません)。
    かといって、絶対に傷跡を濡らしてはいけないとか、傷跡を濡らすと取り返しがつかないことになるというわけではありません。もし、傷跡が濡れてしまったら、綺麗なティッシュペーパーやタオルなどで軽く拭き取っていただけば大丈夫です。傷跡に洗顔フォームがついてしまったら、水で軽くすすぐか、濡れタオルなどで拭き取っていただけば大丈夫です。手術当日のシャンプーも同じで、なるべく目元に水滴がつかないように上手に洗ってください。傷跡に泡がついてしまっても、水で軽くすすぐか、濡れタオルなどで拭き取っていただけば大丈夫です。
    手術の24時間後には、傷跡をゴシゴシ強く擦ったりしなければ、傷跡を含め目もとを軽く洗っていただいても大丈夫です(洗顔フォームを使って頂いてもかまいません)。
    洗顔した後も、洗髪した後も、傷跡に泡が残らないように、綺麗にすすいでください。
    約1週間後に抜糸をした後は、傷跡を含め、ほとんど普通に目もとを洗っていただいて大丈夫です。ただし、手術して1ヶ月くらいは、傷跡に負担がかかるのは良くないので、強い力でゴシゴシまぶたを擦るのはやめ、軽く指の腹で擦るくらいにしましょう。

  • 術後の入浴について

    切開する手術であるため、術後早期に身体が温まると、血流が良くなり過ぎて、腫れが強く出ることがあります。特に手術を受けて24時間の間は、血流が良くなると、傷口から出血してくることもあるので、注意が必要です(もし出血してきたら、軽くガーゼで抑えるか、氷やアイスノンなどの氷嚢をガーゼでくるんだもので軽く抑えれば止まるので心配ありません)。
    そのため、手術を受けた当日の夜は、湯船に浸からず、軽く首から下にシャワーを浴びるくらいにしておくのが無難です。どうしても湯船に浸かりたい場合は、身体が温まらない程度のぬるま湯にし、首から下あるいは下半身浴で、短時間(1~3分程度)に済ませるのが無難です。
    手術後1日目(手術翌日)になると、血流が良くなることによって傷口から出血するリスクは低くなりますが、それでも血流が良くなれば腫れが強く出てしまうことがあるので、やはり、手術後2日目くらいまでの間は、手術当日と同じように、首から下のシャワーだけにするか短時間のぬるま湯の首から下入浴か下半身浴にするのが良いです。
    手術後3日目くらいになると、腫れが引き始め、血流が良くなることによって更に腫れるリスクは低くなりますが、それでも極端に身体が温まって血流が良くなれば腫れが強く出てくることはあるので、やはり、ぬるま湯での首から下入浴か下半身浴程度にし、熱いお湯に浸かるのは手術後6日目くらいまではやめましょう。
    手術後7日目にもなると、血流が良くなることにより更に腫れが強く出ることはまずないので、もう普通に入浴していただいて大丈夫です。
    サウナや岩盤浴に関しても、手術後7日目からある程度可能ではありますが、あまりにも身体が温まり過ぎると、痛みや腫れが強くなることがあるので、異常を感じるようでしたら、無理しないで中止してください。
    手術後28日目以降になると、創部はかなり落ち着いているため、普段通りにサウナ浴や岩盤浴をしても問題ない可能性が高いですが、やはり、創部に異常を感じるようでしたら無理をしないでください。

  • 術後の運動について

    高須 幹弥 医師
    高須 幹弥 医師

    切開する手術であるため、術後早期に激しい運動をすると、血流が良くなりすぎて、腫れが強く出ることがあります。
    特に手術後24時間の間は、身体が温まって血流が良くなることによって腫れが強く出やすいため、必要以上に身体を動かさないようにしましょう。
    手術後1日目(手術翌日)から手術後3日目くらいまでの間は、家から駅まで歩いたり、コンビニに買い物に行くくらいのことは問題がない可能性が高いですが、無理して必要以上に身体を動かすと、血流が良くなることによって腫れが強く出ることがあるので、やめてください。
    手術後4日目~6日目くらいになると、血流が良くなることによって腫れが強く出るリスクは低くなりますが、それでも念のために、積極的に運動するのはやめておいたほうが無難です。
    手術後7日目以降になると、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、筋力トレーニングなどの運動は徐々に始めていっても大丈夫ですが、身体を動かすことによって、創部に痛みを感じたり、違和感を感じるようでしたら、無理をせず、運動を中止してください。
    手術後14日目以降になると、かなり創部の状態は落ち着いているため、激しい筋力トレーニングやエアロビクスをしたり、プールで激しく泳いだりしても問題がないことが多いですが、それでも創部に痛みを感じたり違和感を感じるならば、無理をしないでください。
    手術後28日目以降になると、更に創部の状態は落ち着いているため、激しい運動をしても創部に異常を感じることはほとんどないことが多いです。

  • 術後のエステ・自宅で行う顔のマッサージの注意点

    目の周囲以外の部位は、当日から顔のマッサージをしていただいて大丈夫です。
    目の周囲は、14日目くらいから軽くマッサージしていただいて大丈夫ですが、腫れが強いうちや痛みがあるうちは、あまりマッサージすると、腫れや痛みを助長することがあるので、強い腫れや痛みがある間はマッサージしないのが無難です(痛みがなくなり、軽いむくみ程度になったら大丈夫です)。
    ただし、強い力でまぶたをマッサージすると、シワが増えたり、皮膚が伸びてたるむことがあるので、強い力でまぶたをマッサージすること自体をおすすめしません。

リスク・副作用・合併症について

リスクについては、あくまで起こり得る可能性があるすべての内容について表記しています。実際にはすべてが起こらないようしっかりと対策し、細心の注意を払って施術を行っています。

  • 術後の内出血について

    目の下のたるみ取りなどのメスを使う目もとの手術のリスク、合併症において最も頻度の高いのは、術後の内出血です。
    これらの手術は、二重まぶた埋没法やヒアルロン酸注射などと違い、程度の差はあれ、ほとんどの方に内出血が生じます。
    私達医師は、なるべく強い内出血が出ないように丁寧に手術をさせていただきます。
    程度の軽い内出血であれば、1週間後の抜糸の頃にはほとんど消えていますが、運悪く強い内出血が出てしまうと、消えるまで2週間程度かかることがあります。
    その場合、抜糸した翌日からアイメイクをすることができるので、ファンデーションやコンシーラーで隠すことができます。
    また、なるべく内出血を生じないようにするためには、私達医師が丁寧に手術することはもちろん、患者様が手術中にリラックスして目に力を入れないこと、術後1週間特に最初の3日間くらいは熱いお風呂に長時間浸からないこと、激しい運動はしないこと、お酒を飲みすぎないことなどが重要です。

  • 日にちを空けて片目ずつ手術を受ける場合について

    目の下のたるみ取りなどの目もとの手術をする場合、仕事や学校を休むことができず、日にちを空けて片目ずつ行うことがあります。
    片目ずつ行う場合のリスクとして、両目同時に行うのに比べ、最終的な仕上がりに左右差が生じ易いということがあります。
    目もとというのは、日によって微妙な変化をします。
    その日の体調によっても変化し、朝か夕方かによっても変化するし、体重が1キロ変わるだけでも微妙な変化をします。
    そのため、目もとのコンディションが違う状態で、日にちを空けて片目ずつ手術を行うと、どうしても仕上がりに微妙な左右差が生じてしまうことがあります。
    目もとを含めて、人間の顔は誰でも左右非対称であるため、両目同時に手術を行ったとしても、パソコンで絵を書いたような完全な左右対称にすることはできません。
    しかし、両目同時に手術する場合は、左右の目が同じコンディションであるし、手術のする医師が、左右の目をリアルタイムで比べながら、正確な手術ができるので、術後に生じる左右差を必要最小限に抑えることができます。
    左右対称に強いこだわりのない方は、日にちを空けて片目ずつ手術しても問題ありませんが、左右対称に強いこだわりのある方は、通常通り両目同時に手術をすることをご検討ください。

  • 外反、下三白眼について。

    目の下のたるみ取り手術のリスク、副作用、合併症に、下まぶたの外反、下三白眼があります。
    下まぶたは、横方向(水平方向)と縦方向の緊張のバランスによって、形が保たれています。


    横方向(水平方向)と縦方向の緊張のバランスによって形が保たれている。

    若い頃は下まぶたの靭帯や筋肉(主に眼輪筋)がしっかりしていて、横方向の緊張がありますが、年をとると誰でも靭帯や筋肉が緩んできて、横方向の緊張も緩んできます。
    また、目の下のたるみ取り手術は、下まぶたの皮膚を切除するため、皮膚の切除量が多いと、手術前に比べ、縦方向の緊張が強くなり、下まぶたが下に引っ張られれ力が働くことになります。
    そのため、下まぶたの横方向の緊張が弱い人に対して、目の下のたるみ取り手術で皮膚を切除し過ぎてしまうと、横方向の緊張に縦方向の緊張が勝ってしまい、下まぶたが下に引っ張られれ、下三白眼になったり、更に酷くなると外反してアカンベーの状態になってしまいます。

    下まぶたの皮膚を取りすぎてしまうと、
    下三白眼になって、黒目の下の白目が見えるようになってしまったり、
    酷い場合は、下まぶたが外反して、粘膜が見えるアカンベーの状態になってしまう。

    また、目の下のたるみ取り手術は、皮下組織~眼窩隔膜にかけて瘢痕組織を形成するため、下まぶたの皮膚を切除し過ぎなくても、瘢痕組織によって、縦方向の緊張が強くなり、下まぶたに引っ張られる力が働きます。


    目の下のたるみ取り手術は、皮下組織~眼窩隔膜にかけて瘢痕組織を形成するため(赤線の部分)、瘢痕組織によって、縦方向の緊張が強くなる。

    そのため、下まぶたの横方向の緊張が非常に弱い人は、ほとんど皮膚を切除しなくても、瘢痕組織により下まぶたが引っ張られ、下三白眼になったり、外反してアカンベーの状態になってしまうことがあります。
    特にハムラ法で目の下のたるみ取り手術を行う場合は、眼窩下縁を越えて広い範囲に瘢痕組織ができる上に、眼窩隔膜を下に引っ張って骨膜に固定するため、更に下三白眼や外反のリスクが高くなります。

    特にハムラ法は、眼窩下縁を越えて広い範囲に瘢痕組織ができる上に、眼窩隔膜を下に引っ張って骨膜に固定するため、更に下三白眼や外反のリスクが高くなる。

    手術後6ヶ月間くらいは、特に瘢痕が硬い状態であるため、下三白眼や外反が生じやすく、6ヶ月以上経過すれば改善することもあります。
    もし、改善しなければ、上まぶたの皮膚を切除して下まぶたに皮膚移植して治す修正手術というものもありますが、皮膚が足りないことにより下三白眼や外反が生じている場合はそれで改善しますが、瘢痕により生じている場合は治らないこともあります。

    そういったこともあり、目の下のたるみ取り手術をする場合は、その人の下まぶたの横方向の緊張具合に応じて、皮膚の切除量を調節することが大事であり、あまりにも横方向の緊張が弱い人に対しては、最初から目の下のたるみ取り手術をご提案しない場合もあります。
    目の下のたるみ取り手術ができない場合は、下まぶたの裏側から余分な脂肪を除去する手術や、吸収糸を使った肌のハリを出す治療などの治療で対応させていただきます。

    下まぶたの横方向の緊張がどれくらいあるかを調べるのは、私(高須幹弥)の場合、術前カウンセリングでの診察持に、スナップバックテストをさせていただきます。
    スナップバックテストというのは、下まぶたの皮膚を指でつまんで引っ張って離すだけの簡単なテストです。
    横方向の緊張がしっかりある人の場合は、勢いよくパチーンと下まぶたが戻るのですが、横方向の緊張が弱い人は、ダラーンとした感じで戻ります。

    スナップバックテスト。
    下まぶたの皮膚を指でつまんで引っ張って、
    離すと、横方向の緊張がしっかりある人の場合は、このように勢いよくパチーンと下まぶたが戻る。
    横方向の緊張が弱い人は、ダラーンとした感じで戻る。
  • 仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性について

    下まぶたたるみ取り手術のリスク、副作用に、仕上がりにわずかな左右差が生じる可能性というものがあります。

    そもそも、人間の顔は必ず左右非対称にできています。

    目も必ず非対称にできています。

    眼球のついている位置、まぶたを開ける力、まぶたの厚み、まぶたの皮膚のたるみ具合、脂肪のつき具合、蒙古襞の張り方、つり目具合、タレ目具合、眉の位置、眉から目までの距離など、必ず左右非対称があり、それらにより、元の目は非対称になっています。

    そのため、仮に、完璧に左右対称にデザインし、完璧に左右対称の手術を行ったとしても、元の目の土台の非対称があるため、必ずわずかな非対称は生じてしまうことになります。

    また、手術というのはあくまで、生身の人間の体を生身の人間の手で扱う行為です。

    コンピューターで絵を描くように、完璧に左右対称に仕上げることは現実的、物理的に不可能です。

    我々高須クリニックのドクターは、なるべく左右差が出ないようには最大限の努力はさせていただきますが、上記の理由から、必ずわずかな非対称は生じることになり、コンピューターグラフィックスのような完全なシンメトリーにすることは不可能です。

  • 手術時に下まぶたのまつ毛がカットされることについて

    下まぶたたるみ取り手術のリスク、副作用に、手術時に下まぶたのまつ毛がカットされるということがあります。

    下まぶたたるみ取り手術は、通常、下まぶたの余分な皮膚を切除して縫合します。

    傷跡が目立たないようにまつ毛の生え際のギリギリ下で切開するのですが、メスでその部分を切開する際、下まぶたのまつ毛がメスでカットされることになります。

    そのため、手術直後はまつ毛が1~2mmくらいにカットされた状態になっています。

    しかし、それはさほど気にすることではありません。

    手術して約1週間は傷跡に糸がついていてアイメイクもできないため、まつ毛がカットされて短くなっているどころのことではないし、そもそも下まぶたのまつ毛は生え揃っている状態でも3~5mmくらいしかなく、まつ毛は1日0.1~0.15mm程度伸びるため、個人差はありますが、手術後2~4週間程度でほとんど元のまつ毛の長さまで生え揃うからです。

  • 涙袋に入れたヒアルロン酸がわずかに出ることがある可能性について

    下まぶたたるみ取り手術は、下まぶたのまつ毛の生え際の皮膚を切開する手術であるため、涙袋にヒアルロン酸を注入されている人に対してこの手術を行うと、わずかにヒアルロン酸が出てしまうことがあります。

    ただし、出るとしてもごくわずかのことが多く、それによって特別不都合なことはまずありません。

  • アートメイクが取れる可能性について

    下まぶたたるみ取り手術は、通常、まつ毛の生え際で余分な皮膚を切除するので、下まぶたや目尻の部分にアートメイクが入っている人にこの手術を行うと、アートメイクの入っている皮膚を切除することになることがあります。

  • 手術後の血腫

    下まぶたたるみ取り手術のリスク、副作用に、手術後の血腫があります。

    下まぶたたるみ取り手術は、下まぶたのまつ毛の生え際に沿って皮膚を切開し、内部の処理をした後に皮膚を縫合します。

    手術後は、手術中に使用する局所麻酔液に含まれる血管収縮剤(エピネフリン)や電気止血、圧迫などにより止血されていますが、非常に稀に、手術後に再出血し、血腫が生じることがあります。

    血腫が生じる場合、手術後に血管収縮剤の効果がなくなってくる3~4時間後くらいに生じることが多いですが、手術後24時間以内であれば、血圧が上がることなどによっても生じる可能性があります。

    そのため、手術当日から翌日にかけてはなるべく安静を保つことが重要です。

    万が一血腫が生じた場合は、溜まった血腫の量によっては、血腫を取り除く処置をさせていただくことがあります。

ドクターズボイス

高須克弥医師

高須克弥 医師

実年齢より老けて見られたり、疲れていないのに疲れているように見られるのは、とてもイヤなもの。目の下のたるみを取るだけで、一気に美しく元気な印象になります。

施術方法は200種類以上

どんなお悩みでも
ご相談ください

当サイトは高須クリニック在籍医師の監修のもとで掲載しております。

2018年6月1日に厚生労働省より施行された医療広告ガイドラインに基づき、
当院の所属医師による監修のもと医療機関として、ウェブサイトを運営しております。

お問い合わせ

高須クリニックお客様コールセンター

フリーダイヤル

0120-5587-10 0120-5587-35

電話受付時間:9:30〜22:00(日曜・祝日は21:00まで)
診療時間:10:00〜19:00

SNS
オフィシャルアカウント

  • 【高須クリニック】LINE公式アカウント

全国の高須クリニックの
医院一覧